2018年05月27日
多種多様になってきた埋葬の方法
葬儀の後の埋葬方法は、古くからは墓地や霊園に納骨して墓標を建てる方法が一般的でした。菩提寺がある場合には寺の墓地に埋葬されるのが一般的ですが、核家族化が進み、必ずしも家が檀家になっている時代ではなくなりました。
寺院の境内にあるものが墓地で、自治体が運営していたり、法人などが運営していたりするものを霊園と呼んでいます。基本的に墓地に埋葬されるには墓地を管理する寺院の檀家になる必要があり、霊園では宗教も国籍も関係なく権利を購入することになります。
最近では葬儀の方法も埋葬方法も多種多様になりつつあり、従来のように葬儀を行い、お墓に埋葬されるとも限らなくなってきました。増えているのは墓石を屋外に置くのではなく、建物内のスペースにお骨を安置する納骨堂です。
屋内でもお墓を建てられるところもあり、供養の期限が決まっていて合祀墓で永代供養される形が多いです。散骨は、遺骨を粉末状にして海や川、山などにまく方法です。自然葬の一つで、海にまく海洋散骨を本人が希望することが多くなっています。樹木葬も自然葬のひとつで、最近とても人気の高い埋葬方法です。墓石ではなく樹木が墓標となり、公園などで遺骨をゆっくり土に還します。樹木葬はお骨を粉末にする必要がなかったり、一緒に土に還る素材の骨壺に入れたりするところなどもあります。ただし、遺骨を自宅の庭などに埋めるのは墓地埋葬法で禁止されているので、注意しましょう。